帝京科学大学 生命環境学部 生命科学科
生体機能分子科学・サステイナブル有機化学研究室

Hikaru Takaya
高谷 光

研究紹介

Contents

教育・研究方針について

高谷は下に示した朝永振一郎博士(1947年ノーベル物理学賞)の言葉を座右の銘としています。博士のこの言葉には科学教育・研究における不変・普遍の重要な価値観が,「科学の芽,茎,花」という誰にでも理解できる平易な言葉で例えられていて,「ふしぎだと思う」という個人の興味と存在に根差した知的特異性を起点として,優れた観察力と独自の思考法という社会で必要とされる素養・能力から,謎解きによって得られる研究成果が個人と社会に還元される社会人としての理想を端的に表されています。

大学における勉強と教育は,学生個々人の成長と自己実現が第一の目的です。その成長・自己実現のための考動の起点が「自主的かつ自発的な学び」であることは異論のないところだと思いますが,ここで重要となるが「ふしぎだと思うこと」という心の動き=好奇心であって,「不思議だ?!」「面白い!」と思うからこその自主的・自発的な学びにつながると思います。ですから,当研究室では個々人の興味や性格にあった研究テーマを選定することを研究室生活の出発点として,所属の学生さん達との相談とディスカッションを通じて,興味の方向性や将来就きたい仕事などにマッチしたテーマを決めています。また,卒研生(4年生)や大学院生でなくても,何か研究してみたいと思っている学生さんの相談や受け入れも随時に行っていますので,気軽に声をかけて下さい。

さて,朝永博士の言葉の二段落には,大学での実践的な科学教育や研究を通じて,身に付けることができる基礎力・能力(観察力,実験力,考察力)を「科学の茎」として,さらに,三段落目では,勉強・研究の成果である「なぞがとける」ことが,個人の成長・自己実現の喜びあるいは社会還元につながり,これを「科学の花」としてうまく表現されています。特に最後の部分について,個々人が達成した成果や,その過程で得た気付きが,学習者・研究者という個人の枠組みを超えて,「面白い!」「美しい!」という新しい価値観として社会や次世代に引き継がれる原動力となりますので,勉強・研究の成果を何らかの形で残すことにこだわりたいと思っています。具体的には,4年生では最低1件の学会発表,修士では学会発表に加えて論文執筆・投稿を行い,成果を結果として社会に示していく方法と意義について学べる指導をしています。